2022年9月23日 21時25分(現地時間14時25分)キックオフのキリンチャレンジカップ・日本代表とアメリカ代表の親善試合の感想です。
11月のワールドカップ開幕までこの試合を含めてあと3試合の日本代表、2試合のアメリカ代表がテストマッチとして戦ったこの試合
お互いにとって非常に大切な1試合であり、両チームとも本番で先発するであろう選手が出場していました。
コンディションの差が明白だった試合
日本代表のパフォーマンスは良い試合でしたが、正直アメリカ代表のパフォーマンスは悪かったです。
日本は鎌田選手、守田選手、遠藤選手が中盤でボールを回収した後、左右の久保選手や伊東選手を使って攻める展開が目立ちました。
そして、25分。伊東選手がドリブルで運び、相手との対峙でこぼれたボールを拾った守田選手からのパスを鎌田選手が決め1-0。
さらに、88分。久保選手に代わって入った三苫選手が3人の選手を置き去りにするドリブルからゴール右隅に蹴りこみ、決定的な2点目を決めました。
一方で、アメリカ代表は前半の立ち上がり。デスト選手を中心に右サイドからクロスを上げ、フェレイラ選手がフリーでヘディングするチャンスや
吉田選手の持ち出しを引っかけたアーロンソン選手がペナルティアーク付近から惜しいミドルシュートを放ちましたが、それ以外に決定的なシーンはほとんど見られませんでした。
チャンスを作れていないのもアメリカ代表にとって問題ですが、中盤でのボールロストやパスミスがとても目につきました。そして、後半になっても修正も見られず、終始日本の中盤の選手のやりたい放題にされて前線にボールを運べないまま、よく2失点で済んだなというような試合でした。
マンオブザマッチ 守田選手

試合開始から終了まで、中盤を制圧してボールを運ばせない見事なプレーを見せてくれました。
所属クラブでも主力として活躍している状態の良さを発揮し、先制点のアシストもするなど攻守に存在感を発揮していました。
今季からはポルトガルの強豪スポルティングでレギュラーを張っている守田選手、相手を翻弄するようなテクニックと落ち着いたボールさばきが特徴の選手です。
さらには泥臭いプレーもいとわず、戦う姿勢を90分間見せてくれます。
この試合でもそんな特徴が遺憾なく発揮されていました。マン・オブ・ザ・マッチへの選出も納得です。
決定的な仕事をした 鎌田選手
攻撃において存在感を放ったのが鎌田選手です。
アメリカの持ち出しが大きくなったり他の選手によるプレスのこぼれ球を拾って、左右に展開したあと
最後にはもう一度ボールを貰ってシュートを放ちました。
久保選手が引っかけたボールを拾って、キーパーと一対一のシュートを2回ほど放ち、見事先制点も決めました。
フランクフルトではCLの試合(マルセイユ戦)でマンオブザマッチの活躍も見せた鎌田選手。一時は日本代表のスタメンの座を失っていましたが、6月のチュニジア戦に引き続いて先発出場を果たしています。
色んなポジションをこなす選手ですが、今回はトップ下での起用となりました。守備から攻撃への切換えの起点となり、見応えのあるプレーをしてくれました。
ケガからの復帰戦 冨安選手
この試合で久しぶりの代表戦となった富安選手。
もともと実力は折り紙付きの選手でしたが、ケガなどもあり久々の代表戦となりました。
それでも、相変わらずのプレーの安定ぶりと、中立のボールを巧みにマイボールにするなど流石のパフォーマンスでした。
板倉選手が長期離脱となってしまいCBの層が薄くなってしまっている今、冨安選手が100%の状態で臨めることが日本代表のワールドカップの出来を左右すると言っても過言ではありません。
アーセナルでも徐々に試合に復帰した日本代表の守備の要には、ケガなくワールドカップにコンディションを整えてほしいですね!
最後に

ここまでアメリカ戦の感想を述べてきましたが、日本代表の仕上がりは良かったと思います。
課題点を挙げるとするならば、セットプレーでしょうか。
これは日本の長年の課題ともいえますが、この試合でも相手ゴールを脅かすような試合は見られませんでした。
まだ、2か月近くあるのでそのあたりの準備をもっと徹底すればさらに日本の攻撃は良くなるでしょう。
メンバー選考までにはあと1試合。
どの選手が選ばれるかとてもワクワクしています。特に前線は誰が選ばれるか分かりません。9月27日のエクアドル戦は違うスタメンになるでしょう。
どの選手がどんなプレーをするか楽しみです!!
以上!最後まで読んで下さってありがとうございました!!!!!