日本時間11月4日早朝、ジェラール・ピケが引退するという報道が飛び込んで来ました!
突然の引退に驚かれた方も多いのではないでしょうか?
現在、35歳のピケ。
なぜこのタイミングでの引退を決断したのでしょうか?
大きな理由は2つあります。
➀出場機会の減少とパフォーマンスの低下

一番大きな理由だと思います。
今もレギュラーでバリバリ試合に出ていたらこのタイミングでは引退しないはずです。
今シーズンの開始前に大型補強を行ったバルセロナのDF陣にはクリステンセンとクンデが加入。
CBでは5番手になり、ベンチを温める時間が増えていました。
それでもチームメイトの負傷の影響もあり、今シーズンもこれまで9試合に出場していました。
しかし、先発で出場したチャンピオンズリーグ・グループリーグ第4節インテル戦。
ピケの判断ミスから決定的なピンチ、失点が生まれてしまい、批判の的になっただけでなく試合勘も疑われるようになりました。
昨年、18年ぶりにチャンピオンズリーグのGLで敗退するなどチームの状況が悪いバルセロナ。
無冠の昨シーズンのレギュラーだったピケはただでさえパフォーマンスを批判されていました。
それに加えて、今年も「EL行き」という失態を招く原因になってしまったことで、カンプノウでもブーイングが飛ぶようになりました。
そこでピケ自身、自分のパフォーマンスにどこか限界を感じていたのかもしれません。
いずれにせよ、昨シーズンから今シーズンにかけての尻すぼみのパフォーマンスが引退を決断させるキッカケになったのでしょう。
➁クラブとの関係性の悪化

これはどちらかというとクラブの問題です。
ただ、ピケとラポルタ会長との関係性は悪化していました。
関係性の悪化の理由を一言で言うなら「お金」です。
どこに行ってもお金の問題は絶えませんね(^^;)
バルセロナは現在ラ・リーガが規定するファイナンシャル・フェアプレーを基準をクリアするのに苦戦しています。
ファイナンシャル・フェアプレーとはざっくりいうと「クラブが使えるお金に限度を設けてる規則」です。
これには選手の年俸も含まれており、1年で使える年俸にも限度があります。
これを守らないと獲得した選手を出場させられないなど厳しい罰則があります。
そして今バルセロナは選手に年俸を払いすぎている状態にあり、高い年俸を貰っている選手に減俸をお願いしている状況なんです。
「ごめん、約束の額払えなくなっちゃった(汗)」みたいな感じです。(※現場はこんなポップではありません)

ピケをはじめとしたクラブユース出身のベテラン選手は前会長が提示した非常に良い年俸でプレーしています。
今の会長としては、それらベテラン選手の高額年俸が頭痛の種になっています。
なので、公然と「出て行ってほしい」というような発言しています。
しかし、このルールは突然導入されたものではありませんし、選手とクラブが同意した上で今の給与契約を結んでいます。
つまり、クラブが自分から良すぎる条件を提示したにも関わらず、「あいつらの年俸は高すぎる」と文句を言っている状態です。
さて、クラブと選手、どちらの問題でしょうか?
バルセロナはコロナ禍に突入したときも収入が大きく減少し、選手に減俸をお願いしていました。
ピケはその際率先して減俸を受け入れた選手です。
クラブが解決すべき問題は多そうですね…。
まとめ 正真正銘のレジェンドの突然の別れ

クラブとファンとの間に溝を作ってしまったキャリアの最後となってしまいましたが、ピケは正真正銘のレジェンドです。
1997年にアカデミーに入団してから、一時期クラブを離れはしましたが、人生の大半をバルセロナというクラブでプレーしてきました。
バルセロナのトップチームには14年(615試合)、スペイン代表(102試合)には9年在籍し、
ワールドカップ、チャンピオンズリーグ、ユーロなどを含む36個のタイトルを獲得。
本人も「獲れるタイトルはすべて獲りつくした」と発言しています。
こんなことを言えるのはサッカー界でも本当に限られた選手です。
引退発表をした動画では幼い自分に向けてメッセージを送っていますが、
振り返るとこれ以上ないくらい華やかなキャリアを振り返ると感慨深いものがあったのでしょうね。
将来的にはバルセロナの会長の座を狙っているというピケ。
現在も自らの会社を通じてスペイン2部の「FCアンドラ」の会長をしたりテニスの国際大会を運営したりピッチ外でもアクティブです。
そして、現役時代は度重なる「余計な言動」で炎上を巻き起こしてきました(笑)。
マドリディスタの僕としては散々煽られたのは良い思い出です(笑)。
これからも色々なことで我々に話題を提供してくれるに違いありません。
今後どのような形で彼がまた表舞台に戻ってくるのか楽しみにしていましょう!
引退試合となる11月5日の「アルメリア戦」を是非見守りましょう!
でもとりあえずは長い現役生活本当にお疲れさまでした!!!
以上!最後まで読んで下さってありがとうございました!!!!!