カタール・ワールドカップの準々決勝2試合目「アルゼンチン×オランダ」はイエローカードが17枚も飛び出る大荒れの試合となってしまいました。
ちなみにイエローカード17枚はワールドカップの歴史でも最多で、主審のマテウ・ラオスさんのジャッジが話題になっています。
では、なぜこのように試合が荒れてしまったのでしょうか?
判断に一貫性がなかったから
試合が荒れてしまう要因としては、判定の基準があいまいなことが理由の一つです。
例えばAチームとBチームがあり、同じくらいの強さのタックルで選手が倒されたシーンがお互いに1回ずつあったとします。
このときAチームのタックルがファールなしと判定された場合は、Bチームのタックルもファールなしと判定されなければ片方のチームは判定に納得できません。
ここで判定が異なると、選手たちは「何で相手のタックルはファールなしで、うちの選手のタックルはファールなんだ!」となってしまうのです。
選手も人間なので不公平なジャッジには苛立ち、審判に不信感を募らせます。なので、判定に一貫性を欠くと、不利な判定を受けた方が荒いプレーを走ってしまうことがあります。
不利な判定で勝負が決まってしまうこともあるので、不公平な判定に選手がイライラするのは当然です。選手たちの気性が荒いと批判することもできますが、試合が荒れてしまうのにも要因があります。
物事は全体を見て判断するようにしましょう。
審判の説明不足
先ほど選手がプレーに集中するには判定への納得感が大切だという話をしました。そして、もう一つ大事なのが、審判が選手に行う判定の説明です。
人間は「よく分からないこと」をはっきりさせて納得したいという感情を持っています。友達のひそひそ話に入れてもらえないとその友人に不信感や苛立ちが募るのと原理は同じです。
明確に「○○だからファール!」と説明されると、選手は判定に納得することができます。
判定の透明性もトップレベルの試合を滞りなく行うためには必要なんですね。
まとめ 審判が目立ってしまうのは悪い試合
審判の判定があいまいだと選手はもちろんコーチやファンも、納得できないことが多くて後味の悪い試合になってしまいます。
特に負けた方は審判に相当な苛立ちが募ります。「アルゼンチン×オランダ」は一貫性のない曖昧な判定が続き、審判は選手からの信頼を得ることができませんでした。(この判断は一流の審判でも難しいものなので、簡単に責めることはできませんが…。)
いい判定が試合終了まで続いた場合、誰も判定に不満を持たないので審判に意識が向きません。なので、審判が目立たない試合ほど良い判定ができています。
そうした審判の判断の一貫性などにも注意してみれば、また一つサッカーの面白さが分かっていただけるのではないかと思います!
以上!最後まで読んで下さってありがとうございました!!!!!