近年のサッカー中継で見かけるようになった激短タンクトップのようなもの。
これは「デジタルブラジャー」と言い、なんとブラジャーの1種なんです。
これはプレー中に身に付けて、身体への負担や疲労のデータを集めるICタグを入れるアイテムで、近ごろ取り入れるチームの数が急増しました。
背中にICタグを入れるためのもの

デジタルブラジャー着用の目的は選手の身体にかかる負担のデータを取るためです。
データはGPSなどを埋め込んだICタグで集め、それ身に付けるのにデジタルブラジャーが必要ということです。
技術が発展し、そのような機器をサッカーのプレー中に身に付けられるようになりました。
しかし、かなりICタグが小型化したとはいえ、まだミニカーくらいのサイズがあります。
ユニフォームに直接縫い付けることもできると思います。
しかし、背中の辺りでICタグが跳ねまわっているとかなり鬱陶しいでしょうし、身体に密着していないと正確なデータを取れないでしょう。
そのため、選手はデジタルブラジャーを着て、背中の部分のポケットにICタグを入れてプレーしています。

我らが日本代表もこのICタグをつけてプレーしています。
ワールドカップの試合中に選手の背番号の少し上くらいを見てみてください。
ICタグで少し背中がもっこりしています。
どんなデータを取っている?

選手への身体の負担を計測するために必要なデータを取っていて、主に次のようなものです。
- 走行距離
- ダッシュの回数・スピード
- 急な加速や減速の回数
プロ選手はちょっとやそっとで「痛い」、「疲れた」とは言いません。
しかし我慢してプレーするほど、疲労は溜まりケガのリスクも増大します。
どの選手がどれだけ身体を使ったきちんとデータを取っておいて、選手のコンディションを管理しておくこともチームにとっては大事な仕事です。
そのため、多少の不便があっても選手にこのICタグを着けてプレーしてもらっているのです。
まとめ 今後デジタルブラジャーの利用は拡大する

近年のサッカー界は試合数が激増しています。
特に強豪チームになるほど出る大会の数が増え、スター選手は週に2回くらい試合をこなしています。
ケガ人が出て得する人は誰もいません。
選手に1年間フル稼働してもらうためにも疲労のデータの収集は必要で、そのためのデジタルブラジャーが普及しているのが今の状況ということです。
そして、これはプロを目指す若い選手にとっても同じことが言えます。
ICタグの価格が下がっていけば、私立学校やクラブユースでも採り入れるチームが出てくるでしょう。
選手にはケガなく長くプレーしてほしいものですね!
以上!最後まで読んで下さってありがとうございました!!!!!