通好みの一戦
レアル・ソシエダ×ビジャレアルは
メリーノのおしゃれなパスをブライス・メンデスが股抜きで流し込み、
1-0でレアル・ソシエダが勝利しました!
ボールを大切にしながら中盤を軸に組み立てていくチーム同士の対戦でしたが、
終始ソシエダが主導権を握って勝利しました。
実力のあるビジャレアルに対して、ボールを奪わせないソシエダのチーム全体の良さが現れた試合だったと思います!
完全にソシエダペースの前半
ソシエダの前から襲い掛かるディフェンスが完全にはまり、ビジャレアルのボールをことごとく奪い去りました!
プレスにはめられ、GKやDFから全然上手く前にボールを運べなかったビジャレアル。
良い選手ばかりのチームなんですけどね。
個人的にはソシエダの即時奪回がよく機能していたと思います。
ビジャレアルの選手が長めのボールを前線のFWに差し込んでも、
ソシエダのMFやDFがすぐに2,3人で囲んでいました。
そして、その寄せが速く強かったです。
このプレッシングを可能にしていた理由は速さや身体の強さもあるでしょうが、
ポジショニングの良さが一番大きかったでしょう。
選手の間隔が絶妙に重ならない所に動き続けるソシエダの選手たち。
ボールを回収している場面ばかりが目立ちますが、
そもそも相手のパスコースを切ってロングボールを蹴らせることができていたからこそ焦点を絞ったディフェンスができていたのだと思います。

ビジャレアルは4-4-2の守備ブロックで、慌てずにいい対応を続けていましたが、
ソシエダにアタッキングサードで長時間プレーすることを許してしまいました。
前半はシュートもゼロに抑えられ、かなりイライラする前半だったはずです。
パレホのパスをロ・チェルソがフリックして、ダンジュマに繋いだシーンは
ビジャレアルのビルドアップの上手さが凝縮されていたと思いますが…。
そして、ゴールシ-ン。
この試合は左から攻撃を展開することが多かったソシエダ。
コーナーキックのこぼれ球をビジャレアルのキャプ―がクリアしました。
まあ、あまり良いとは言えないクリアでしたが、
逆サイドでフリーになっている選手がいないか確認しながら後ろ向きに走って、
ワンタッチでフリーのブライス・メンデスを見つけてしまうメリーノさん。
痺れるようなパスでしたね!(笑)。
ブライスの股抜きにも惚れ惚れしました!
ソシエダはビジャレアルを寄せ付けず、ハーフタイムを迎えました。
後半 FWを代えて対抗したビジャレアル
前半、ソシエダに良いようにしてやられたビジャレアルはFWを入れ替えて応戦しました。
「点を取りに行く」という明確なメッセージを込めた交代を使って、モラーレスとジャクソンを投入。
速さのあるジャクソンをカウンターのターゲットや前線からのプレスに使いました。
しかし、この起用もソシエダのディフェンスの前に機能していたとは言い難かったです。
GKやDFへのプレスに対してソシエダが、ロングボールで対抗したからです。
このとき、ソシエダのGKレミーロの正確なフィードの特長を感じました。
結構な距離があってもきちんとスルロットなどのターゲットに当てることができるレミーロ。
彼の強みを使ってソシエダはひらりとビジャレアルのプレスを交わし続けました。
相手からすると無駄走りになって、プレスを掛けに行くのが嫌になりそうです(笑)。

上手くエメリの采配をいなしたソシエダの選手の個々の良さは後半になってさらによく見えるようになりました。
この試合で気に入ったのはアリツ・エルストンドです。
この試合は決定機を防ぐことになるデュエルの強さを見せつけ、クリーンシートに貢献。
79分00秒のシーンの対応はすごかったです。
完全にフリーでGKと対峙しようとしていたモラーレスに後ろから追いつき、ノーファールでボールを奪い去ってしまいました!
完全に「一点もの」の守備をやってのけ、拍手でピッチを後にしました。
攻守のタレントが躍動し、「難敵」相手に干渉したラ・レアル。
久保の存在感も増し続けていて、さらに見るのが面白くなっていくでしょう!
まとめ
近年苦手していたビジャレアルに干渉を納めたソシエダ。
久保も日増しに存在感を増していて、この試合はシルバが交代した後にトップ下のポジションを引き継ぎました。
シルバの代わりを務められるなんてすごすぎますよね!
本人も楽しそうにプレーしていて、こちらも見ていて楽しいです。
今期からソシエダを追っていますが、本当に技術のある選手ばかりで、見ていて引くレベルです(笑)。
最近、ソシエダの良さが少しずつ分かるようになってきました。
ハイライトからでも伝わるシーンがありますので、是非ハイライトからでもご覧ください!